【コース紹介】霧立越から向霧立越を巡る、ぐるっと脊梁ショートカットコース(扇山~向坂山~三方山~国見岳~五勇岳周回コース)

梅雨の中晴れとなった6月21日、かねてより計画していた霧立越から向霧立越の山々を巡るぐるっと脊梁にチャレンジしてきました。
今回のコースは、椎葉村の民宿龍神館の側、県道142号線をスタートし、新松木登山口~扇山避難小屋~白岩山~向坂山~三方山~椎矢峠~高岳~国見岳~五勇岳~萱野登山口~県道142号線までを巡る約54km、累積2,680mのコースです。
本来ならば五勇岳から烏帽子岳、白鳥山、時雨山までを抜ける予定でしたが、凡ミスからなる燃料不足によるショートカットとなりました。
とはいえど、それでも十二分にタフなトレイルでした。

前日夜に出発し、少し車内で仮眠をとった後の午前3時40分、長い旅の始まりです。
さっそく新松木登山口までの8.5km、標高差800mの林道ランが始まります。
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前日までの雨で林道は川のように水が流れ、早速靴の中がびしょびしょに。
先が思いやられますが、とりあえず先を進むとT字路にぶつかります。
今回は新松木登山口側なので左へ。
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午前4時57分、新松木登山口に到着です。
新松木登山口の前には広い駐車場というか広場があり、そこからは椎葉のほうに目を向けると雲海が広がっていました。
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ようやくここから楽しいトレイルの始まりです。
うっすらと空も白んで、ヘッデン無しでも走れる明るさになってきました。
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午前5時24分、扇山避難小屋に到着。
本当ならばここから扇山を目指す予定だったのですが、この時点で補給食を半分車に置き忘れていたことに気付き、体力の節約のため扇山をパスします。
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朝日が顔を覗かせ、脊梁の山々が赤く染まります。
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うっすら立ち上る蒸気に朝日が反射していい感じ。今日も一日いい日になりそうです。
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ちなみに扇山から向坂山にかけてのトレイルは、霧立越と呼ばれている古の駄賃付けの道です。
昭和の始めまで馬で荷物を運んだ道なので、かなり走りやすいトレイルとなっています。
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そんな快走路を小屋から走ること1時間ちょっと、午前6時35分に水呑に到着です。
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ここから50mほど下ったところに水場があります。いつも枯れているイメージですが、今日は時期も時期なのか補給することが出来ました。
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ここからすぐに白岩山ふもとの防護柵に着きます。
鹿の食害で大きな被害を受けている九州脊梁ですが、この柵の内と外を見比べれば違いは歴然です。
保護されている内側には下草が青々と茂っているのに対し、外側は生えていません。
鹿だけが悪いわけではなく、根源には人間の林業政策などが関わっているとはいえ考えさせる景色です。
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さて、気を取り直して、ゲートをくぐってすぐの岩場を直登すれば本日初のピーク、白岩山1,620mに到着です(午前6時49分)。
山頂からはこれから向かう向霧立越の山々も見渡せました。
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霧立越は雨量も多く、道中は苔むした箇所も多いです。
苔好きとしてはたまらない瞬間でもあります。
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午前7時00分、杉越に到着。
ここから五ヶ瀬の町に下りることもできるので、いざというときのエスケープにもなりますが、今回はもちろんその先の向坂山を登ります。
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杉越から標高差100mほど登れば向坂山です。
基本登りばっかりですが、山頂近くにはこんな素敵トレイルも待っています。
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というわけで、午前7時15分、本日2座目の向坂山1,864mに到着です。
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ここからは九州のトレイルランナーおなじみの九州脊梁トレイルランのコースになります。
基本的に稜線の快走路なのですが、大会で走ったからと油断してはいけません。
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レース中ですら迷う人がいるこのコース、何度か来ているのに今回も間違ってしまいました。
途中でロストしたことに気付き、来た道を戻ると90度に曲がる箇所が。
テープもあったのですが、走っていると見落としがちになってしまいます。
次は間違わないように気をつけて先に進みます。
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午前8時38分、向坂山から約5kmで三方山1,577mに到着しました。
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ここから先は先週走ったコースと被ります。
先週は雨でしたが、今回は晴れなので気持ちが全然違います。
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雨のときは視界が悪く、霧がかっていた道もはっきりと見えます。
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天主・遠見側からの合流箇所にはこんな平場がありました。
少し下れば椎矢峠があり、テント泊には最適の場所です。
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椎矢峠までは一気に駆け下り、午前8時53分、今月2度目の椎矢峠へ。
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椎矢峠から黒岳~国見岳の縦走路に入ります。
黒岳山頂には9時16分に到着。
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ここではヤマドリの親子に遭遇しました。
私の立っている横の木の陰に隠れるアホなひな鳥と、
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その子を守るため私の気をひくため周囲を駆け回る親鳥の姿がめっちゃ可愛かったです。
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と、ヤマドリに癒されたところで次の国見岳を目指します。
コースは昔の杣道なのか割とはっきりしているのですが、人が入らないためか倒木、落枝もかなりあります。
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また、見落としやすいところ(頭上や足元)に目印テープが張ってあったりするので、道迷いには注意が必要です。
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とはいいつつも、さすがに先週走ったコースなので間違えることなく午前10時7分、雷坂との分岐に到着。
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ここから山池湿原間も少し道に迷いやすい箇所があったのでご注意を。
とくにバイケイソウで道が隠れていることが多いので、常に目線を先にやりテープや踏み跡を探すくせをつけておく必要があります。
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山池湿原からしばらく足を進めると先週も見たオオヤマレンゲがまだ咲いていました。
この後力水から少し登ったところでもオオヤマレンゲを確認することが出来ました。
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力水に午前10時48分に到着、水を補給後国見岳への最後の登りを頑張ります。
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午前11時、今回の最高峰・国見岳1,739mに到着です。
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山頂でお会いしたご夫婦と話す中で、補給食を半分忘れたという話をしたら赤飯を分けてくれました。感謝!!
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赤飯でエネルギーを補給したら最後の山、五勇山を目指します。
国見岳~五勇山の縦走路は走りやすく、とても気持ちいい区間でした。
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といいつつ、途中で出会った年配のおじさまと脊梁の話で盛り上がり、しばらくの間ご一緒させていただくことに。
もっと若い人にも脊梁に来てもらいたいと仰っておりました。
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おじさまに別れを告げて、五勇山1,662mに午後0時9分に到着。
時間的にも余裕があるので、ここから烏帽子岳経由で椎葉越に向かうか迷いましたが、食料が大福2個(+非常食)しかない状況なので大事をとって下山することにしました。
進むのも勇気、戻るのも勇気。山は逃げないので、この先のコースは次の楽しみに取っておきます。
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五勇山から萱野登山口までは標高差800mを約5kmで下ります。
中腹までは登山道の両側を笹が覆いかぶさるように茂っていました。
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中腹くらいからは杉の植樹林が混じり始めてきます。
全体的に滑りにくいコースでしたが、一部急な箇所もあるので転倒しないように気をつけましょう。
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そして登山口直前には渡渉点が。
先日までの雨で増水しており、平常時に比べると水量がだいぶ多かったです。
今回はアイシングも兼ねて入水しましたが、結構な水の流れがありましたので増水時には渡渉しないでください。
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午後1時19分、萱野登山口に到着。
ご飯を忘れるというアクシデントはあったものの、今回も何事もなく無事下山することが出来ました。
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といっても、旅はまだここで終わりではなく、ここから車を停めた県道まで楽しいロードの始まりです。
距離にして約11km、これまで十二分に動いてきた体には応える距離です。
唯一の救いは基本的に下り基調であることでしょうか。また、道路の横を耳川が流れており、渓流の音に癒されます。
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で、ロードを走っている途中に気付いた今回2つ目の忘れ物。
小銭を1円も持っていなかったので道中いくつかある自販機でジュースを買うことが出来ず、生殺しの状態に。
あれはつらかったです。
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と、己が準備不足を呪いつつ、だらだら歩いて2時間後、午後3時9分に駐車場所に帰ってきました。
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今回は総距離53.9km、累積標高2,648mの久しぶりにロングなコースでした。
トレイル部については何度か走ったことのある箇所でしたが、それでも何度か間違えそうになる(なった)という脊梁の難しさを改めて実感させられる旅でした。
また、準備不足というか凡ミスで要らぬリスクを負ってしまったこともひとつの課題です。
今回は食料半分と現金でしたが、例えばレインウェアやライト、もしくは食料全部を忘れていた場合などはぞっとします。
最近何かを忘れることが多いので、これからはしっかり気を引き締める必要がありそうです。
皆さんも山に入るときには最低装備としてレインウェアや非常食、エマージェンシーシートなどは常備するようにしましょうね。

今回のコース
県道142号線~新松木登山口~扇山避難小屋~白岩山~向坂山~三方山~椎矢峠~高岳~国見岳~五勇岳~萱野登山口~県道142号線
距離:53.9m、累積標高:2,648m(実測)


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