8月1日に開催されるUF主催の大会、モーニングトレイルin西原村のコースを出場もしないのに7月18日の早朝から探索がてら走ってきました。
この日は午後から仕事なのでまさしくモーニングにちょうどいいコースだろうと信じてチャレンジしましたが、朝活にしては少々エキストリーム過ぎるコースでした。
さて、大会のスタート時刻である5時半を少し遅れて5時57分に萌の里をスタート。
三連休の初日であるこの日は台風一過の見事な晴れに恵まれました。
まずはいつもの標高差300mの登りで心臓を痛めつけます。
大体ケルンがあるところが萌の里から300m登ってきたあたりです。
このコースでのオススメが”振り返る”ことです。
天気さえよければ熊本平野から有明海、雲仙普賢岳までが一望でき、また標高以上の高度感を味わうことが出来ます。
6時23分、ケルンから少し登った牧道出合いに到着。朝が早かったせいかあまり走れずいつもより遅いみたいです。
ここから火山岩混じりの林道がしばらく続きます。
けっこうゴロゴロしているので捻挫には注意です。
ただそこさえ気をつければ登り基調ですが走れる区間でもあります。
林道を抜けると一旦草むらに出てきます。
ここからが次の急坂スポット、一の坂・二の坂です。
大して長くないのですが、結構な傾斜の坂が待ち受けています。
名前のとおり一の坂を越えると二の坂が待っています。
ちなみに登りきらないと次の坂が見えないという素敵仕様です。
またこの坂でいやらしいのが滑りやすい路面です。
雨が降った跡などはかなりドロドロになり、踏ん張っても滑ってしまう場合があります。
6時41分、坂を登りきり標高865mに到着。
ここからは稜線の多少走りやすい区間となりますが、シングルトラックなので追い抜きは難しい箇所です。
稜線をしばらく走ると926mの看板が。
865mの標識から約400m程度の距離です。
ここからも走れる区間を交えながら山頂を目指していきます。
コース状況としては下草の生えたシングルトラックや杉の植樹林の中を抜けていく感じ。
植樹林を抜けこんな景色に出ると山頂までわずかです。
ただここから再び黒土の滑りやすい区間となります。
踏ん張りが利きづらいので注意が必要です。
といった箇所を抜け、坂を登りきって7時3分、俵山山頂1,095mに到着です。
久しぶりに1時間以上かかってしまいました。
ちなみに午前7時の山頂の気温は25度。
日差しを浴びるとかなり暑く感じます。
ただ暑い代わりにこの時期にしては珍しい雲海を見ることが出来ました。
南阿蘇一帯が雲海に覆われています。
つい足を止めて絶景に見ほれてしまいました。
さて、気を取り直して先を急ぎます。
俵山山頂からは南阿蘇外輪山を辿るコースです。
山頂(分岐)からの下りは急で滑りやすいですが、走れると非常にスリリングで面白い箇所です。
7時23分、護王峠に到着。
本番でしたらここがエイドステーションになる模様です。
護王峠からも走れるところと走れないところが交互に現れます。
とくにここらのコースでおなじみの黒土スリッピーな登りはけっこうしんどいです。
それでも頑張って走れば7時50分、一の峯との分岐に到着。
今回は縦走路から外れ、一の峯方面に向かいます。
分岐からは縦走路と違い黒土じゃない、もしくは落ち葉が堆積している走りやすい下りの区間です。
気持ちよく下りは走れば鉄塔下に到着。
ここから先のラクダのコブみたいな二の峯、一の峯を目指します。
広い防火帯を走って二の峯の取り付けば山頂はすぐということで、8時11分、二の峯870mに到着。
二の峯から一の峯までのコルが岩場などけっこうテクニカルな箇所が多く走るに走れません。
疲れたのでのんびり歩きつつの8時19分、一の峯858mです。
ここまでで予想以上に時間を使ってしまい、ちょっと先を急ぐことにします。
次は一気に標高を下ろし、基本的に先に見える鉄塔下を辿るコースとなります。
途中までは一の峯等のアクセスコースなので下草も少ないですが、登山口との分岐を越えるとけっこう茂ってきます。
短パン派の方もぜひカーフガード等の利用をオススメします。
素足で走ったらかなり擦り傷、草負けしてしまいました。
とはいっても景色はとてもいい感じ。
本番時にはもっと整備されているかもしれませんね。
草原のシングルトラックを抜け、そこから再び防火帯を辿って北上します。
防火帯を少し進むと牧舎が右手に。
そこから一度舗装路に出ますが、舗装路を直進します。
舗装路をしばらく直進すると、舗装路が左に折れ、右に林道(砂利道)がある分岐に差し掛かります。
ここでは右に曲がりますが、すぐ左手に九電の電線巡視路があるので、そちらに入ります。
最初は杉林を通ります。
しばらく進むと非常に不安な気持ちになれる仮設橋が。
渡ると揺れるはたわむはのスリリングな体験が出来ます。
基本は九電の巡視路を通り抜ける感じです。
分岐にはこんな標識があるので、これを参考にしましょう。
なお、途中だいぶ鬱蒼とした暗い箇所があります。
俵山らしからぬコースで、とても新鮮味がありました。
開けたところに出たら次の鉄塔があります。
鉄塔の横を抜けると再び樹林帯の中の巡視路に。
2個目の橋のほうが最初の橋に比べてしっかりしているイメージです。
この橋を越えると植生が変わり笹がメインの明るいトレイルになります。
笹のコースを少し登れば一度牧草地に入ります。
基本は立ち入り禁止のようで、有刺鉄線が張ってありました。
牧草地の作業道を少し下ると鉄塔があります。
ここから眼下にみえる防火帯を目指しますが、この間の斜面が完全に籔化しています。
とりあえず特攻しましたが、道はない上に背丈以上の草が高密度で生えており、短パン生足だったために脛はぼろぼろになってしまいました。
本番時はきっと整備されるはず。というかされないと進めないです。
ちなみに振り返って写真を撮ったらこんな感じ。
200mを抜けるのに10分近くかかってしまいました。
苦労して防火帯に出るとあとは楽勝です。
防火帯に沿って走ると鉄塔(&軽トラ)に合流。
そこから舗装された作業道を下ります。
本当はこの途中で電線下のコースに入るみたいですが、見落としたので少し先から電線下に合流。
特に道があるわけでもないですが、刈り払われているので気持ちよく走れます。
というわけで、9時25分、無事萌の里に帰ってきました。
今回は3時間28分、距離15.7km、累積標高1,242mと短めのコースでしたが、マイナーというか未整備区間を通ったためか予想以上に時間がかかる大変なコースでした。
ただ俵山の稜線だけでなく、裾野の部分も走れる中々に変化に富んだコースで、大会だけでなく練習にも面白いコースかと思います。
ただし牧草地(牧野)を通るため、本来は立ち入り禁止の可能性があります。
試走される場合はそこらへんについて注意が必要です。
今回のコース
萌の里~俵山~護王峠~一の峯分岐~二の峯~一の峯~防火帯~小森牧野~萌の里
距離15.7km、累積1,242m(実測)