大会当日の13日、午前6時に起床し、まずは荷物が届いていないか確認するも、案の定届いていないので意気消沈。
気を取り直して宿で早めの朝食を頂きます。スイスのホテルらしくパンとチーズ、サラミ等がメインの朝食。白米が欲しいとこですが、ここは我慢です。
朝食を終え、荷物の最終チェックをしたらば午前7時過ぎ、ホテルを出ます。
まずは昨日の受付会場に行って荷物をデポします。頼めば当日受付も対応してくれるかも、な雰囲気が漂っていました。
で、スタート地点はホテルから徒歩5分程度、受付会場と異なるプロムナードという大通り沿いの広場というか駐車場です。
T201の部で170名程度しか走らない割にはそこそこ人が集っていました。
ALL Japanで写真撮影をしたり互いに完走を祈念します。
また一応エイドではないですが、水やスポドリの補給も行えるみたいです。
ここでちょっとした補給食もゲットしました。
そんなこんなで現地時間の午前8時、カウントダウン(ドイツ語)からのスタートです。
プロムナードを抜けて一度駅方面に下ります。
住宅街を抜けるとすぐに林道に突入、200kmの長い旅路の始まりです。
スタートして15分程度、Davosの街を一望できるところまで登ってきました。
この時点で下から数えた方が早いくらいの位置取り、完走目的なのであせらずのんびりいきます。
周りの選手も皆歩きが多いみたいです。どうせここで走ってもあと200kmあるのですから、順位求めないのであれば大して変わりません。
林道の途中から一旦トレイルに入ります。
杉?の林の中を抜けるコースで、気持ちがよくついつい走ってしまいました。
トレイルを抜けると高台の集落に出てきます。
ここで初の距離表示、5km地点です。
日本の大会と違い、残りの距離(200-5=195km)を表示していく形式です。
この集落は斜面にあるようで、アルプスの美しい谷を眺めながら走ります。
集落からしばらくロードを走ると再びトレイルに戻ります。
行く手に見えるのは急峻なアルプスの山々。といってもアレに登るわけではありませんが。
10km地点、スタートから1時間30分程度でしょうか。まだ1/20が終わっただけです。
ひたすら山腹をトラバースしていきます。
CP1までは特に厳しい登りはありません。
目の前が開けると3000m級の山々がお出迎え。圧倒的質量感に圧倒されます。
これらの山頂にいくわけではありませんが、この山と山の間の峠を抜けていくと考えるだけで楽しくなります。
谷あいの小さな村が見えたらようやく第1エイド、CP1のSertig Dörfliです。
Davosから標高300mほど登ってきた標高1,861mにあります。
ここでは補給として水、スポドリ、エナジーバーが置いてありました。
補給食だけもらって先に進みます。
CP1から本格的なトレイルに入っていきます。といっても序盤はなだらかな林道というか牧道をつめていく感じです。
徐々に標高を上げていきます。途中放牧された牛が併走する場面も。
たまに道を塞ぐこともありますが、穏やかな性格で癒されます。
今まで登ってきた道を振り返るとこんな感じ。
氷河で削られたなだらかな谷を走っていることが分かります。
走行しているうちに15km地点、スタートから2時間30分かかりました。
牧道から本格的なトレイルに入ると、そこから急な登りが待ち受けています。
約3kmで標高を500mも上げるレース最初の難関です。
標高が2,500mを越えてくると平地(海抜0m)に比べると3/4程度の酸素濃度しかありません。
それが体感できるほど薄いのかどうかはさてしらず、なんとなく空気が薄い気がしながら登ります。
というわけで、頑張って登ってSertig Pass2,739mに到着です。
ここでずっとご一緒していたMさんとはお別れ、しばらくの一人旅が始まります。
登ってきた道を振り返るとこんな感じ。中々の高度感があります。
これからは少し下って登り返せばCP2にたどり着きます。
しばらくは石がごろごろした路面の硬いコースが続きますが、全然走れる箇所でもあります。
ちなみに大会側が設置するコース案内のほかに、登山道を示すマークがこの白地に赤線の印です。
日本で言う黄色ペンキのようなものでしょうか。基本レースも登山道に沿ってコースがとられているので、迷ったらひとつの目印になるかと思います。
また、ここらへんのコースは3,000m級の山々に囲まれています。
右を見ても左を見ても美しいアルプスの山々が見れて本当に幸せです。
スイスの登山道は整備がされており、要所要所にはこのような案内看板もしっかり整備されています。
空いたスペースにSwissIrontrailのマークが。ここに書かれている数字が何を意味するのかは最後までわかりませんでした。
と、そんなこんなで3時間30分で20km、残り180km地点に到着。
トラバースのコース沿いに看板はありました。
トラバースを抜けると本当にThe アルプスといった感じのトレイルです。
この日は天気がよく、最高の景色が見れましたし、まだそれを堪能する余裕も残っていました。
素敵なトレイルから再び登り返すと22km地点、CP2のChamanna digl Kesch2,630mの山小屋エイドに到着です。
スタートから4時間11分、結構な時間がかかりました。
手作り感あふれるこのエイドでは、水、スポドリ、ブイヨンスープのほか、パンやバナナ、エナジーバーなどが補給できます。
ここでSertigPassでお別れしたMさんに追いついたものの、ちょっとお腹が空いてきたのでここでしっかり補給を摂っている間に先に行かれてしまいました。
あせって追いかけてもしかたがないので、しっかり補給していたら以後追いつくことなく終わってしまいましたが。
それでも先は長いので、のんびり構えていくことにします。
スイスアイアントレイルの記事
【レースレポート】スイスアイアントレイル2015(Swiss Irontrail-T201-)~当日編(CP2~CP6・SAMEDAN)~