前回に引き続き世界の阿蘇山を取り囲む南阿蘇外輪山の一角、俵山を中心にしたトレランコースの紹介です。
前回は(個人的に)一番お手軽な「萌の里~俵山ピストンコース」の紹介でしたが、今回は少し足を延ばして俵山から一ノ峯・二ノ峯までの外輪山縦走路の一部を走るコースを紹介したいと思います。
今回も萌の里を基点にスタートします。俵山までのコースはピストンコースの往路と同じですので、以前の記事をご参考ください。
俵山山頂まで登ってきてからが南外輪山縦走路の始まりです。稜線に沿って延々と続く極上トレイルがあなたを待っています。
まずは護王峠までの下り基調なトレイルを一気に駆け抜けます。ここからは稜線伝いなので、かなり飛ばせるコースになっています。
護王峠には分岐があり、西原村の集落や逆にカルデラ内の久木野の集落に下るコースもあるようです。
護王峠からは黒土の滑りやすい登りが待ち受けています。大して長くはないですが、降雨後や霜柱が解けた後などはかなりマッドな状況になっているので、足をとられて体力が削られるかもしれません。もちろん晴れた乾燥した日に行けばそんな心配はまったく要りませんが・・・。
しばらくは展望のいい稜線と灌木帯の間を交互に通っていけば、一ノ峯・二ノ峯との分岐に到着です。
ここからもふかふか落ち葉の気持ちいいトレイルが続きます。
気持ちいい樹木帯のトレイルを抜ければ展望が開け、これから行く一ノ峯・二ノ峯の双峰が見えます。ちなみに手前が二ノ峯、奥が一ノ峯です。ここも草原の中を下って走れるので、非常に楽しい区間です。
ピークに取り付くまでは道もはっきり分かりますが、ピーク取り付きの分岐は小さいリボンがあるだけですので、走りに夢中になって見落とさないようにしましょう。まあ、開けた場所ですので間違えることはないでしょうが。
山頂までちょこっと登れば二ノ峯(870m)です。
この二ノ峯と一ノ峯の間は露岩が点在して傾斜もあるため、走るには少し大変かもしれません。
二ノ峯と似たようなピークが一ノ峯(857.9m)です。両山とも山頂周辺に大きな岩が転がっているため、ボルダリングをする人もいるそうです。二足歩行が主体の私としては手足を使うボルダーは当分手が出そうもありません・・・。
一ノ峯からは今まで走ってきた俵山からの縦走路が一望できます。
苦労して標高を稼いできましたが、一ノ峯登山口まで走ったら楽しいトレイルは終わりです。登山口から西原の宮山集落・出ノ口集落を通り抜け大体6km程度のロードを走れば萌の里に戻ってきます。
今回のコース
萌の里~俵山~護王峠~南阿蘇縦走路分岐~二ノ峯・一ノ峯~一ノ峯登山口~宮山・出ノ口集落~萌の里
距離:約19km、累積標高約1,300m