【練習】規制解除したての阿蘇・高岳/中岳を巡るスピードハイク&ラン

阿蘇・中岳周辺の入山規制が52日ぶりとなる4月24日に解除されました。
前回、2月末に2日間だけ解除されましたが、すぐに再規制となったのは記憶に新しいところです。
2月みたいに再規制になる前にと、4月26日、早速仙酔峡から高岳、中岳を巡るスピードハイクに行ってきました。

仙酔峡への道路は工事のため車両等での進入はできないので、下のアゼリア21に車を停めて、そこから5kmほどロードを登ります。

これから向かう阿蘇山の姿がくっきりと。
久しぶりの阿蘇登山に心が躍ります。

といっても、しばらくはロードで鍛錬。ダラダラ登る坂道に早くも心が折れそうになります。
仏舎利塔の手前付近の道路では災害復旧工事が行われておりました。
工事現場を通ると迷惑になると思って、その箇所だけは藪こぎでショートカット。


熊本地震以降初めての仙酔峡に到着。すっかり荒れており、地震で取り残された車も1台駐車場に停まったままになっていました。

周辺ではツツジがちらほらと花を開いていましたが、これらがミヤマキリシマなのか違うのかは花より団子派の自分にはよく分かりません(笑)

三重から来られたお姉さま方としばし話をしたら、いよいよ仙酔尾根、通称バカ尾根の登りがスタートです。


登り口には鷲ヶ峰への分岐もあり、誤ってこちらには進まないようにしましょう。
つい先日、仙酔尾根での遭難騒ぎもあったようですが、もしかしたらこちらに入り込んでしまったのかもですね。

最初のちょっとした間だけ潅木の合間を抜けて行きますが、すぐに溶岩の岩場に変わります。
足元も悪く、傾斜も結構あるため走るなんてとんでもなく、がつがつスピードハイクで登っていきます。

岩場なので踏み跡が明瞭にあるわけではないですが、黄色ペンキが随所にあるので気をつけて登れば道を違えることはないと思います。
逆にガスった時などはペンキを見落としやすいので注意が必要ですね。

中間点にやってきました。
ここまで20分くらいでしょうか。まだまだバカ尾根は続きます。

中間地点を越えてもひたすら溶岩の岩場を登り標高を稼いでいきます。

ふと振り返ると外輪山や九重が一望できます。
このコース、天気さえよければ本当に高度感のある景色が楽しめるのでいいですよね。

ルート外のところには赤ペンキで印が。
このように文字のときもあるし、×とマーキングされていることもあります。
こっちには絶対に行かないようにしてください。

稜線までもうすぐです。
斜面の岩に崩落注意の文字が。こんな岩が崩落してきたらたまったもんじゃありませんよね。

と、そんなこんなで登山口から1時間弱で稜線に到着。

尾根の途中からでもよかったですが、稜線からの景色はまた格別です。

高岳・中岳山頂に直行せずに、まずは高岳東峰に向かいます。
こんなトレイルがずっと続けばいいんですがねー。

登山口からの分岐からいける鷲ヶ峰の姿。
クライマーの皆さんはここにも登るっていうんだから凄いですよねー。到底真似できません。。。

東峰からも絶景が。外輪山や波野、九重連山が一望できます。

東に目を向けると根子岳の荒々しい姿が。
その奥には祖母傾の姿も。この日は遠くは四国の山々まで見えるくらい空気が澄んでいました。

東峰からは一度火口跡におりて月見小屋に向かいます。

5分くらいで月見小屋に到着。無人の避難小屋ですが、ここで一泊するのも楽しそうです。

小屋から再び稜線に登り、高岳山頂を目指します。



スタートして約2時間で高岳山頂1,592mに到着です。
この高岳の標高は1592(肥後の国)と覚えるといいです。これ、テストでますよ。

次は中岳山頂までの稜線を走ります。バカ尾根の登りに比べると断然楽なトレイルです。


高岳から1キロ弱で中岳山頂1,506mに到着です。

中岳山頂からはいまだ活発に活動を続ける阿蘇中岳火口も一望できます。
あとで分かったことですが、この段階ではまだガス規制が解除されておらず、観光客の立入も規制されていたようです。

さて、中岳から標高を一旦下げて、火口手前の砂千里を目指します。
個人的には中岳からのトレイルが一番好きで、赤焦げた火星みたいと称されるような荒涼とした稜線トレイルが待っています。
ここは気持ちよく走れるのですが、ちょっと距離が短いのが珠に瑕ですね。




稜線からこのガレた谷間を下って砂千里に向かいます。
見ての通りのガレガレなんで、全然速度を出せず、へっぴり腰で下ります。


結局15分ほどかけて谷を下ると砂千里に下り立ちます。

砂千里は一面火山灰で覆われており、黒い砂丘のような景観です。
なかなかこんな景色の中走れる場所というのはないと思うので、阿蘇が近くて本当によかったと思います。


砂千里からは少し寄り道をして、中岳火口展望所へ。
折りしも24日の規制解除後も濃霧等で開場が見送られており、この日が初めての開放日だったみたいで、ちょうど私が行ったときにガス規制も解除されて、運よく規制解除後1番乗りで火口見物を楽しむことができました。

ただこの日もちょっと阿蘇山(中岳)の機嫌が悪かったらしく、開場5分くらいで風向きが変わり、火山ガスが展望所のほうへ。
すぐに再びガス規制がかかり、展望所から一時退避となってしまいました。
私は見物できたのでよかったですが、それ以後訪れた人は見れたのかどうか・・・。本当に自然相手なのでどうなるかわからないものです。

気を取り直して、旧ロープウェイ跡に沿ってショートカットして駆け下ります。


下の阿蘇山西駅には使われなくなったロープウェイのゴンドラが昔の姿で格納されていました。
今は火口駅と西駅間はシャトルバスでの運行となっていますが、再開することはもうないんでしょうね・・・。

阿蘇山西駅で簡単に補給を取った後は、遊歩道に従って草千里方面へ。
そのまま杵島・烏帽子岳方面を攻めようとも思いましたが、心が折れてしまったので、古坊中ルートを使って下山することにします。
古坊中ルートは牧野の中のコンクリート舗装道で、杵島岳や往生岳の裾野を下るルートです。
今回は山頂側から下りましたが、牧野を通るので通行できないことがありますので、注意が必要です。





古坊中ルートから阿蘇パノラマラインに合流後、山麓のロードを走って、スタート地点のアゼリア21に帰ってきました。

スタートから4時間30分ほど、約26kmほどのコースです。

なお、仙酔峡道路の工事は進行中で、工事中の車両の出入りがあり非常に危険ですので、立ち入らないようにしてください。
私も迷惑にならないようにと気をつけたつもりですが、そもそも立ち入り禁止でもあるので、以後はこのようなことをしないようにします。
来年には仙酔峡道路も開通予定とのことなので、来年の開通を楽しみに待つことにします。
それまでは高岳・中岳を登る際は砂千里側からのアクセスしたいと思います。


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