【練習】紅葉始めの九重を西から東に縦断ラン

暑い夏も終わり、トレランにも心地いい季節になってきた10月8日、ちょっと早めの秋を探しに久しぶりの九重連山を西から東に縦断ランしてきました。
牧ノ戸峠をスタートし、星生・久住・中岳・大船・黒岳といった主要峰を巡りつつ、白水鉱泉へ下山、男池まで戻るコースです。

午前4時半に男池駐車場に車をデポして、牧ノ戸峠に戻り、8日午前5時、牧ノ戸峠を出発します。
日の明けぬ暗闇の中、ヘッデンを頼りに先に進みます。
スタートから15分後、体が温まってきたくらいで1座目となる沓掛山1,503mに到着です。

ここから沓掛山を下ると走れる区間も多いのですが、まだ暗く先も長いため早歩きペースで次の星生山を目指します。
星生山の登りの途中で空が白み始め、徐々に明るくなった午前6時、星生山1,762mに着きました。
山頂は生憎のガス模様・・・朝駆けしていた登山者に話を聞いたらちょっと前まで晴れたりもしたそうですが、朝焼けは撃沈だそうです。

ガスって景色も見込めないのでさっさと次に向かいます。
星生崎までの岩場(大した岩場じゃないけど・・・)を含む尾根を辿っていきます。


案の定星生崎もガスに巻かれて一切周りが見えない状況・・・岩の先から眺める景色が好きだったんですが、次回以降に持越しです。
星生崎を下ると久住避難小屋の側を通って久住別れにたどり着きます。

ここいらで若干ガスが晴れてきて、うっすらと日の光を感じるようになりました。

久住山直下の登りでは一人勝手に久住バーティカルと称して走って登って乳酸貯めて無駄に疲れて撃沈しつつ、午前6時35分、久住山1,786mに到着。


小休止を取っていたら徐々にガスが晴れてくれて、阿蘇五岳や祖母傾、逆にこれから向かう天狗・中岳・大船の姿もようやく見えてきました。



先ほど無駄に頑張った久住山の登りを今度は皆で駆け下ります。
やっぱり登りより下りのほうが楽しいです。

小さな秋を見つけたということで、ススキもだいぶ穂が開いてきていました。

久住山の次は天狗ヶ城です。

天狗に限らずですが、一時は朝駆けに足繁く通った山ですがここのところめっきり登らなくなったので、久しぶりの登頂になります。
登頂といってもさくっと終わってスタートから2時間、午前7時に天狗ヶ城1,780mをクリア。

久しぶりの山頂の余韻に浸ることなくさっさと中岳に向かいます。
天狗ヶ城と中岳はすぐ隣なので、走らず歩いても15分程度で到着します。
中岳までの途中で一気に天気が上がり、青空も顔をのぞかせてくれました。

そんな感じで7時15分、九州本土最高峰の中岳1,791mを撃破。

ここからはしばらくいい天気に恵まれ、素敵な景色を堪能しながら稲星山に向かいます。






中岳での休憩を含め、7時35分に稲星山1,774mに到着。
この時点で九重連山1700m以上のピーク9つのうち、5つをクリアしたことになります。

稲星山から白口岳までのルートは若干荒れているというか、灌木が生い茂っており、短パンランナーには脛を削られる嫌らしい区間です。

今までの整備されたルートに比べ、ルートは分かりやすいものの一気に雰囲気が変わりますので注意が必要になります。


スタートから3時間、午前8時に白口岳1,720mに到着。
ちらほら紅葉が始まっている様子が伺えます。


白口岳からは鉾立峠を経由しつつの法華院山荘、坊がつるまでの下りを一気に下ります。
特に鉾立峠までの急斜面は中々の滑りやすさで、楽しさ満点です(笑)
また、相変わらず灌木が生い茂っており、道は分かりやすいものの掻き分けながらのトレイルとなっています。




鉾立峠から法華院までは下り基調の走れるトレイルで、溶岩のゴロタ石が散らばる区間や木道区間などを気持ちよく走っていきます。


今回唯一の補給地点となる法華院山荘。牧ノ戸を出て4時間弱、8時45分に到着です。
自販機と水場で水分を補給し、これからの核心に備えます。

天気に恵まれた3連休だったため、坊がつるも大混雑。
こんなん見ると坊がつるにテン泊に行きたくなります。

それはそれとして、次なる段原までの登りをひたすら黙々と登ります。
いつも坊がつるで飲んだ翌日に登るので、二日酔いでない大船山の登りは貴重です。
まあ、二日酔いであろうとなかろうときついことには変わらないのですが、40分ほどで段原に到着。

段原から10分程度で大船山1,786mに到着です。

紅葉の名所、大船山も徐々に色づき始め、御池周りをはじめ稜線も結構色づいてきていました。

そんな色づきつつある稜線を戻って北大船山へピークハントに向かいます。

午前10時34分、最後の1700m級のピーク、北大船山1,706mへ。

正直他のピークに比べ特徴もないのでさっさとラスボス、黒岳山系に進みます。
段原から風穴までのルートは、これまた人が少ないのかツツジが生い茂り、相変わらず生足を削られます。

お鉢周りが終わったら、一気に急斜面を駆け下っていきます。
道中、思ったよりも多くの風穴側からの登山者に遭遇して驚きました。好き者もいらっしゃるんですねー。


そんな失礼な感想を覚えつつ、ゆっくり下って午前11時20分、風穴分岐に到着。
ここが黒岳に登る最後のエスケープルートになります。
エスケープといっても、男池までCT2時間かかりますけど。

風穴に入るかしばらく逡巡した結果、誰も入ることなく我らが黒岳(天狗岩・高塚山・前岳)へのガレガレの登りに突入です。

5年ほど前に同じようなコースで縦走したときにはここの登りにめちゃくちゃ体力を奪われましたが、相変わらず歩きにくい、しんどい登りでした。
ガレ場は落石しないように神経使うから疲れるんですよねー。

風穴から50分ほどかけて天狗岩に到着。周辺は完全にガスってて展望はありませんでした。。。

そこから高塚山1,586mへ。
正直小さいパッとしないピークですが、黒岳の盟主でもあります。

ここから前岳までの距離の割りに速度の出せない区間の始まりです。
苔ですべりやすい上、大きな岩が転がっているので、走ろうにも走りづらくで自然早歩き程度になります。

5年前はこの途中で雷雨に遭遇して死に物狂いで走りましたが、今回は急がず焦らずで先を目指します。
そんなこんなで午後2時10分、高塚・前岳間の最下部、上台ウツシに到着です。
ここから男池までは何年か前に開拓され、すぐに閉鎖されたクボ新道が通っています。

上台ウツシからは何度か偽ピークにだまされつつも、15分くらいで最後のピークとなる前岳1,334mに到着。

相変わらず高塚山~前岳までのルートは荒れてるし走りづらいし、しんどい区間でした。
ここから下山口となる白水鉱泉まで約700mほど下ります。
荒れてはいるものの、これまでの道に比べれば多少はいいです。・・・多少は、ですが。



白水分かれまで来ればゴールはもう近くです。
ここから皆テンションを上げてガンガン走り始めました。


というわけで、前岳から約1時間、午後3時30分、白水鉱泉に下ってきました。
今回は雷雨に遭遇せずすんだものの、相変わらずの黒岳の洗礼を受けて結構しんどかったです。

白水鉱泉の微炭酸水で喉を潤したら最後の鍛錬、男池までのロード区間です。
距離にして3km程度ですが、いやらしいことにほぼ登りのロードです。
ロード嫌いの私としては嫌ですが、皆が走るから走ります。同調圧力ってやつです。
途中流石に歩いたり走ったりを繰り返しながら、午後3時55分、無事男池駐車場へ帰ってきました。

スタートして約11時間、思ったよりも早かったのか遅かったのか・・・。
大船山までは道も良く、タイムも縮められるのですが、そこから先が速度を出そうにも出せず、結局これくらいかかってしまいました。

今回、ログは取っていないのですが、たぶん25kmくらい、累積1,900mのコースです。
距離・累積だけでは測れない時間のかかるコースになっています。
もしこのコースを走る際はできるだけ朝早く出発して、黒岳を明るいうちに抜けられるように調整してくださいね。


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