【大会概要】
名称:Vibram® Hong Kong 100 Ultra Trail Race
場所:Hong Kong
日時:2015/1/17 8:00 start
天気:晴れ
気温:17.7℃(MAX)、13.5℃(Min)※17日(香港天文台)
距離:100km(累積標高4500m)
参加者:1,800人(世界50カ国以上)
【当日までのスケジュール】
2014/9/17~21
HP上でプレエントリー、DonationとしてHK$100が必要
2014/9/26
抽選結果の発表がメールで送られてきます。1週間以内にエントリーフィー(1200HK)の支払いが必要です。また、プレエントリーで記載していなかった緊急連絡先やらなんやらもここで記入します。
2014/12/29~2015/1/16(金)20時まで
Race Planetという大会主催者のお店でRace Pack(ゼッケンとか色々)を受け取れます。 当日会場でも受け取り可能です。
2015/1/17 6:00~7:30
会場にてRace Packの受け取りや荷物のデポが出来ます。また、抜き打ちで荷物チェックもあるらしいのですが、それっぽい人は見当たりませんでした。
【装備】
RacePackの中にドロップバックが入っており、52キロ地点とゴール地点に荷物をデポ可能です。
ドロップバックのサイズはUTMFなどに比べたら小さめで縦50×横40×マチ15cmくらいです。
Ospreyの40Lのザックに少しの荷物を入れて詰め込んだらギリ入らないくらいでしたが、受け取ってくれました。
荷物が入りきらない場合は有料(200HK$)でデポしてくれるらしいです。道理でスーツケースの人がいたわけだ。
ウェアとしては昼間は20度近くまで上がり薄着でも十分OKですが、日差しが強いので日焼け対策は忘れずに。
夜間(後半)は寒くなるという予想でレインウェアまで持って行きましたが動いている間はウィンドブレーカーだけでも十分でした。しっかり食事を取って熱量を確保できれば問題ないかと思います。
以下、当日の装備品です。
・前半(Start~CP5)
シューズ・・VASQUE SHAPE SHIFTER ULTRA
ソックス・・tabio トレイルランパイルショートソックス
カーフガード・・C3fit パフォーマンスゲイター
ハーフパンツ・・patagonia Strider Pro Shorts
アンダーウェア1・・finetrack フラッドラッシュパワーメッシュ ノースリーブ
アンダーウェア2・・ONYONE ブレステックPP L/Sアンダー
シャツ・・patagonia Half ZIP shirts
バックパック・・Ultimate Direction PB Adventure Vest
ボトル・・PODIUM-BIG-CHILL0.75L×2
キャップ・・BUFF
ライト・・Gentos HeadWars888 ×1
補給食・・トレイルナッツ(未使用)、100均ういろう×2、100均ようかん×1
(その他必携)
サバイバルブランケット、ホイッスル(ザック付属)、携帯電話、パスポート、オクトパスカード
・後半(CP5~GOAL)追加・変更
ソックス・・finetrack メリノスピン®ソックス
アンダーウェア・・ONYONE ブレステックPP L/Sアンダー(着替え)
シャツ・・UTMF2014参加Tシャツ
アウター1・・patagonia Houdini Jacket
アウター2・・mammut Kento Jacket(未使用)
ライト・・予備の単三電池×3(未使用)
ポール・・BlackDiamond UltraDistance
補給食・・100均ういろう×2
【コース】
コースは香港東部のPak Tam Chungから海沿いを走り、香港の街を見下ろしつつTsuen Wan近郊のRotary Club Parkを結ぶ合計100キロのトレイルです。過去のレポートを読んでもらえればお分かりになりますが、舗装道、しかもコンクリート率がかなり高く6~7割は舗装されていたかと思います。特に前半の舗装率は高く、トレイルとは名ばかりの森の中に1mくらいの幅のコンクリート道がずっと続き、未舗装といえば砂浜くらいじゃなかったかなという感じです。逆に後半の山岳パートではトレイル率が高くなる一方、傾斜も急になりテクニカルな下りが多くなります。
また、全体として舗装路だけでなくトレイルの路面が硬く、私のようなゆっくりランナーはある程度クッション性の高いシューズのほうがダメージが少なくていいかもしれません。
トレイルのイメージとしては熊本・天草の観海アルプスに木の根や大きめの岩を足した感じです。特に後半は木の根が張り出していたので、疲れてくると躓きやすくりますのでご注意を。
また、トレイルが狭くスタート直後から渋滞が始まるハセツネのようなコースですので、タイムを狙う人は出来るだけ前の方に陣取ったほうがいいです。
今回写真を撮りながらのゆっくりファンランだったとはいえ、当初の渋滞に捕まって予想以上に時間を取られました。
累積標高差は4500mで、下の高低図のとおり前半はわりとアップダウンは少ない、というか大きなアップダウンはなく、数十メートルクラスのアップダウンがちょこちょことある程度です。が、前半のみ録っていたsuunto AmbitによるとStart~CP5までで累積標高2000m強だったところを見ると、後半の高低差を考慮するともう少し累積標高があるかもしれないです。
今回後半にストックをデポしていましたが、前半もあるとだいぶ楽なところがあったので最初から持っていてもいいと思います。
コース案内は日本の大会のように手厚くなく、エイド周辺にはスタッフが誘導してくれるところがありますが、基本は矢印がたまにある程度です。
とはいっても道もはっきりしているのでそうそう間違えることはないと思いますが、ロードからトレイルに入る箇所を見落としそうになったり、あまりにも矢印間隔が長いので不安になったりすることはあるかもしれません。
【エイド】
エイドは合計10箇所準備されており、Start~SP間の12キロとCP5~CP6間の13キロ以外はほぼ10キロ未満の間隔でエイドが用意されています。
エイド内容も充実しており、一般的なフルーツやチョコ、ポテチ以外に酢飯のにぎりやサンドイッチ、カップヌードルなどが用意されています。また、ナッツ類もありランナーによっては行動食としてジップロックに詰め込んでいる人も見ました。
飲み物も水やポカリ、コーラのほか、ミロや紅茶、コーヒー、味噌汁などのホットドリンクもありました。
エイドでしっかり補給をしておけば簡単な行動食だけで十分ですし、個包装のチョコレート等がエイドでも配られていますので、それをもらっておけば基本行動食を持参しなくてもいいくらいでした(ファンランの場合)。
【移動/アクセス】
・日本(福岡)⇔香港
LCCのHK Expressを利用しました。格安と言われるだけあって、荷物預けオプション料金込みで往復24,000円程度、下手に東京に行くよりも安いです。資材を絞れば機内持ち込みだけでもいけるかもしれません(7kg以内)。
・香港空港⇔宿(九龍/尖沙咀)
A21系統のバスで4~50分程度、33HK$(約500円)で行けます。AELという快速列車などもありますが、到着が深夜で道路も混みそうにもなかったので安いこちらを選択。
空港のバス乗り場は分かりやすく「巴士」という表示に従っていけばバス乗り場に行けます。
なお、バスでは現金の場合おつりがもらえないので「オクトパスカード」というICカードを入手することをお勧めします。
・宿⇒スタート地点
タクシーを利用。宿の前の大通り(ネイザンロード)にはあまりタクシーがいませんが、脇の通りに入れば流しがちょこちょこいます。
もしくは大手のホテルの前にはタクシーが待機していることが多いみたいです。
スタート地点までは約45分、170HK$(約2500円)でした。スタート地点の住所がHPに掲載されているので、英語・中国語で印刷してそれを見せればたぶん大丈夫です。
・ゴール地点⇒宿
ゴール地点から最寄駅(茎湾駅)まではシャトルバスが30分間隔くらいで運行しています。たぶん24時間運行です。
ゴールゲート側の物販コーナー(記念Tシャツとか売っている)でチケット(20HK$)が売られています。おつりはなく近くの売店で両替するように言われました。
駅までは10分程度でしょうか。MTR(地下鉄)の始発は7時からなので、SUB20くらいのランナーはタクシー利用がいいかと思います。未明のためか流しのタクシーは少ないので見つけたら全力で存在をアピールしましょう。
タクシー料金は茎湾駅から九龍まで100HK$(約1500円)程度です。他の選手と乗り合わせれば安く済みますので声をかけてみてもいいかもしれません。
【宿泊】
今回3泊4日の旅程でしたが、レース中1日はずっと出払っており宿泊費がもったいないので安宿をチョイスしました。
場所は九龍島側の繁華街・尖沙咀にある重慶大厦内の安宿で、3泊で900HK$(約13,500円)です。
香港は土地が狭く宿泊費が馬鹿にならないので、寝るだけの宿でよければここで十分。
が、うるさかったり衛生面にルーズなところもあるので良し悪しだとは思います。
ただし地下鉄駅まで1分、商業街のど真ん中で有名なスター・アベニューなど程近く、横の建物にセブンイレブンも入っているので急な買い物にも対応可能という立地だけは最高です。
他にもゴール地点や空港に近い茎湾のPanda Hotelや香港島側のホテルに泊まっている人がいたようです。みんなブルジョワだなー。
【雑感】
・香港ビブラム100kは日本からも近く、ゴール時間にもよるが金土日の3日間でも参加可能できます
・エイドが充実しており、ホスピタリティも素晴らしいので初の海外レースにも最適です
・トレランのオフシーズンの1月に開催され、春先に向けた長距離レースの刺激入れにもgood
・香港は英語が通じるし、英語がしゃべれなくても漢字表記なので言葉が分からなくてもどうにかなると思います
・来年もタイミングが合えば参加したい大会で、一人でなく次は九州勢を引き連れて行きたいです
【これまでのレポート】
【レースレポート】ビブラム 香港100k(Vibram® Hong Kong 100)~前日編~
【レースレポート】ビブラム 香港100k(Vibram® Hong Kong 100)~当日編(Start~CP1)~
【レースレポート】ビブラム 香港100k(Vibram® Hong Kong 100)~当日編(CP1~CP5)~
【レースレポート】ビブラム 香港100k(Vibram® Hong Kong 100)~当日編(CP5~CP7)~
【レースレポート】ビブラム 香港100k(Vibram® Hong Kong 100)~当日編(CP7~Goal)~