【コース紹介】天草の島々を望む観海アルプス周回トレイルラン(高舞登山~金比羅山~白嶽~次郎丸嶽~千元森嶽~天草オルレ)

2/28に練習兼ねて天草・上島を南北に縦断する観海アルプスとその周辺の山々を結ぶ周回ルートを走ってきました。
今回のコースは、松島港~高舞登山~安高山~金比羅山~蕗嶽~白嶽~小鳥越~次郎丸嶽~太郎丸嶽~今泉集落~千元森嶽~千厳嶽~天草オルレコース~松島港をぐるっと周回する約25kmのコースです。

まずはスタート地点の松島港に車を停めて、国道266号を姫戸方面へ走ります。
約1.4kmで観海アルプスのスタート地点・高舞登山登山口に到着します。ここにも駐車場があるので、ここを起終点にしても大丈夫です。
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観海アルプスとは、この高舞登山から金比羅山、白嶽、念珠岳を経て龍ヶ岳まで至るコースで、その名の通り天草の海を一望できるコースです。
今回はこの高舞登山(たかぶとやま)から白嶽まで、全工程の半分くらいを通ります。
まずは高舞登山までコンクリートのロードを登ります。山頂はルート上にないのでパスしましたが、展望がいいので余裕があればお立ち寄りください。
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ピークを過ぎると一旦下り、九州自然歩道の案内に従って足を進めます。ただしこの看板、少々方角が分かりづらい場合があるので注意が必要です。
たとえばピークを降りて最初のロードにぶつかる分岐ですが、ついつい直進して細いトレイルに突っ込んでしまいそうになりますが、ここはロードを右に右折です。
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ロードを道なりに数百メートル進み、上水タンクのある分岐からトレイルに入っていきます。
最初は走りやすいこんなトレイルが。小さいアップダウンがありますが、基本は登り基調です。
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ロードの分岐から1.4kmくらいで阿高山190mに到着です。観海アルプスはこんな低山ばかりの山ですが、なかなか走り応えはあります。
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阿高山を過ぎると展望の開けた場所や左右にシダが茂っているトレイルに変わります。
このシダの生えたトレイルと雑木林のトレイルは今後も交互に現れてきますが、基本的に稜線上は日当たりがいいせいか植生はシダが優勢のようです。
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スタート地点から約40分、5km地点に金比羅神社があります。ここが小ピークになっているので、最初はここが金比羅山だと思っていました。
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ところがどっこい、こんな階段が待ち受けていて・・・
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その先に本当の金比羅山がありました。
ちなみに観海アルプス、別名階段アルプスと呼ばれるほど階段が多く、聞くところによると全コースで1万段ほどの階段があるとかないとか。
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金比羅山を越すと、牟田峠まで走りやすい下り基調のトレイルが続きます。
とはいえど、階段アルプスの名に恥じぬ急な下りの階段も途中には待っていますが。
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スタートから約50分、6.5kmで牟田峠に着きました。
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ここからが階段アルプスの本領発揮で、ちょこちょこと登りのたびに木段が出迎えてくれます。
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それでも牟田峠から1.5kmくらいは走れるコースです。ただそこから蕗岳(つわたけ)への登りは標高差100mを急な階段で登らなければならず、かなり心臓と太ももに負担がかかります。
階段を登りきったら展望台がありますが、ここは山頂でないので油断してはいけません。
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ここからルートを少し外れますが、蕗岳320mに足を延ばせば今まで走ってきた山々の稜線や、牟田集落の港と不知火海が一望できます。
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蕗岳からは山の山腹を巻くようなルートで、軽く下って再び登り返すようなコースです。
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この白嶽と鋸岳の分岐までは登りですが、わりと走りやすいと思います。
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が、ここから再び階段祭りの再開です。
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この階段祭りを制し、八代海を左に見ながら稜線を走れば今回のコースの最高峰、白嶽372mです。
この山頂も展望がよく360度見渡すことができ、西を向けばこれから向かう太郎丸嶽・次郎丸嶽の姿を見ることもできます。
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白嶽からは少し寄り道をして、ドルメンという巨石群のほうへ下りてみました。
ドルメンとは石をテーブル上に積み上げた遺跡のことらしく、案内板によるとここのドルメンは世界最大級のものとのこと。
ここの案内板は制作者の思いというか熱がかなり入っていて、壮大なことが書いてあり面白いです。お近くへ来られた際はお立ち寄りください。
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ドルメンを後にし、一度ロードに出たらキャンプ場方面へ登り返します。
しばらく走ると不動の滝方面のトレイルに入りますが、この間自然歩道を今までと逆走する形になるのでお間違えのなきよう。
道なりに走ると小さい橋がありますが、ここが次の目的地・次郎丸嶽への分岐です。
看板が小さく見落としやすいのでご注意ください。
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ここから鋸岳の山腹を巻いて行くわけですが、かなりの手ごわいコースになっています。
最初こそシダが多い走りにくいコースだなーと思っていたら、
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次第にシダの密度が高くなり、終いにはもはや足元は見えず胸元までシダが茂ってしまいます。
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必死にシダを掻き分け先に進み、シダの森を抜けると今度は斜面を横切るトレイルが・・・。
人が入っていないため、かなり地盤が緩くずるずる土から滑るコースです。
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テープはちらほらあるので迷うことはないかと思いますが、とにかく時間のかかるルートでした。
この看板まできたらだいぶ楽になりますが、先ほどの分岐からここまで1km強を30分近くかかってしまいました。
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分岐から2km、約35分で小鳥越に到着です。
ここからは次郎丸嶽までの標高差280mを再び登ります。
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約30分ほどひたすら登り、本ルートの最高点、次郎丸嶽397mに到着です。
次郎丸嶽は隣の太郎丸嶽と一緒に九州百名山にも選ばれている山です。
山頂からの眺めは最高で、初心者にもうってつけの低山だと思います。
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山頂で少し息を整えたら、次の太郎丸嶽を目指して駆け下ります。
太郎丸嶽との分岐(太郎分かれ)まではテクニカルなコースも多く、特にいなずま返しと呼ばれる急傾斜もあるので捻挫にはご注意を。
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太郎分かれからは露岩のごろごろした稜線を登っていきます。
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途中偽ピークというか、太郎丸嶽よりも高いピークを越えつつ、太郎丸嶽281mへ。
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先ほどの露岩のトレイルを下っていると香港100kのコースを思い出します。
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太郎分かれからは比較的走りやすい傾斜になりますが、途中テクニカルな箇所もあり気を抜けません。
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太郎丸岳山頂から20分弱で登山口の集落に到着です。
この集落には自動販売機がありますので、ちょっと補給をしていきます。
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集落を抜け、国道324号を松島方面に少し上ると、登坂車線の終わり手前に左手に「青年の家」という案内があります。
ここから千元森嶽へのトレイルが始まります。
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千元森嶽へは上りのわりかし走れるトレイルですが、今回はへばってしまい歩いてしまいました。
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このコースから水色とピンクのテープでマーキングされていますが、これが天草オルレのコース案内です。

「オルレ」は韓国・済州島から始まったもので、もともとは済州島の方言で「通りから家に通じる狭い路地」という意味。自然豊かな済州島で、トレッキングする人が徐々に増え、「オルレ」はトレッキングコースの総称として呼ばれるようになり、今では韓国トレッキングの中心的コースになっています。
オルレの魅力は、海岸や山などを五感で感じ、自分のペースでゆっくりとコースを楽しむところにあります。
http://www.welcomekyushu.jp/kyushuolle/

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山頂までの上りは急な岩場で、手足を使うアスレチックなコースになっています。
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疲れた体に鞭打って、山頂の岩場を上りきると千元森嶽233mに到着です。
ここからはこれまで走ってきたコースを一望できます。
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下りは先ほどの岩場だと走れないので、西側に抜けて山腹をトラバースする走りやすい別のコースを使います。
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再びオルレの案内に従いながら、天草青年の家の裏の快走路を走ります。
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ロードに出てからもところどころにオルレのテープがあるので、それを目印に進むと千厳山の上り口へ。
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コンクリの階段を登れば最後のピーク、千巌山162mに到着です。
天草五橋や松島の島々がだいぶ近くなりました。
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山頂からは階段やトレイル、竹林といった変化あるトレイルを一気に下ります。
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あぜ道まで出たらゴールまで残すところ1kmです。
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オルレのコースの終点、ホテル岬亭からは国道266号を走ればゴールです。
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約25.3km、累積標高1730mのコースを5時間17分で走りました。
このコースはトレイル率も高く景色の変化もある面白いのですが、白嶽から小鳥越までが荒れていて走りづらいのが難点です。
他の山が雪で走れないときでも確実に走れるので冬から初春にかけての今の時期の練習にいかがでしょうか。
なお、夏場に走ろうと思うと高温多湿で確実に死ねるので絶対にやめたほうがいいかと思います。

今回のコース
松島港~高舞登山~安高山~金比羅山~蕗嶽~白嶽~小鳥越~次郎丸嶽~太郎丸嶽~今泉集落~千元森嶽~千厳嶽~天草オルレコース~松島港
距離:25.3km、累積標高:1,730m


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